固定電話の着信を工場や外出先で確認する方法|少人数の整備工場がスマホで受ける前に

受付が1人、整備士が2人。そんな整備工場や板金工場では、受付が昼休みや外出で席を外すと、店の固定電話に出る人がいなくなります。工場で作業中の整備士は手が汚れていて電話機まで走れない。代車の配達や引取で外に出ている社長には、店の電話が鳴っていることすら分かりません。この記事では、固定電話の着信を工場や外出先で受ける方法を比べ、少人数の整備工場でどう組み合わせるかを書きます。回線事業者の料金は、NTT東日本の法人向け「ひかり電話オフィスタイプ」を例に、2026年11月1日に公式ページで確認した金額です。

固定電話の着信をスマホや工場で受ける方法

固定電話の着信を店の外や工場で受ける方法は、大きく分けて四つあります。一つ目は転送で、店にかかった電話を社長や担当者の携帯に回します。NTTのひかり電話なら「ボイスワープ」という回線のオプションで、NTT東日本のひかり電話オフィスタイプでは1番号ごとに月額550円(税込)です。二つ目は着信の通知で、店の電話に着信があったことをメールで知らせるサービスです。同じくオフィスタイプの「着信お知らせメール」は1番号ごと月額110円(税込)。三つ目は、ビジネスフォンの子機を工場に置いたり、社員の携帯を内線のように使える仕組みを足したりする方法です。四つ目は、電話の仕組みそのものをインターネット経由の電話に替え、スマホのアプリで会社の番号を受ける方法です。費用も手間も、上から下へ大きくなっていきます。

方法工場や外で何ができるか費用の目安注意点
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転送(ボイスワープなど)携帯で会社の電話に出られるNTT東日本オフィスタイプで月額550円/番号転送先までの通話料がかかる
着信お知らせメール着信があったことが分かる同 月額110円/番号電話には出られない
子機の増設、携帯の内線化工場の子機や携帯で受けられる機器と工事によるビジネスフォンの機種で可否が変わる
回線や電話の仕組みの切り替えスマホのアプリで会社の番号を受けられる利用者数ごとの月額が多い番号や電話機の扱いを事前に確認

出典: NTT東日本 ひかり電話オフィスタイプ 料金(2026年11月1日確認、税込)。NTT東日本は2027年4月1日の利用分から料金を改定する予定としています。家庭向けのひかり電話や、ほかの事業者では金額が違います。

固定電話を転送で受けるときの注意

転送は、今の電話番号と電話機をそのまま使える一番手軽な方法です。そのかわり、知っておきたい注意がいくつかあります。まず通話料。転送では、お客様から店までの通話料はお客様が払いますが、店から転送先の携帯までの通話料は店の負担になります。長い電話が多い店では、月末の請求で驚くことがあります。次に、出られなかったときの扱い。転送先の携帯も作業中で出られなければ、電話はそのまま取りこぼしになり、店の電話機にも履歴が残らないことがあります。さらに、転送を止め忘れると、受付が戻ってきても店の電話が鳴らないという事態が起きます。転送をいつ入れて、いつ外すかを決めておくこと。昼休みの1時間だけ、定休日だけ、と時間で区切るのが現実的です。転送は「受付がいない時間の非常口」くらいに考えると、うまく使えます。

転送を入れる時間の例

  • 昼休み(12時から13時)
  • 受付が引取や納車で外に出ている間
  • 定休日と営業時間外(留守番電話と組み合わせて)

着信お知らせメールの使いどころ

着信お知らせメールは、電話に出る仕組みではありません。店に電話があったことを、相手の番号と時刻つきでメールで知らせるだけです。それでも、外出中の社長が「今、店に電話があった」と知るには十分役に立ちます。月額110円。転送のように通話料もかかりません。番号から誰か分かれば、手が空いたときに携帯から折り返せます。

回線を切り替える前に確かめること

スマホのアプリで会社の番号を受けられる仕組みに切り替えれば、工場でも外出先でも店の電話に出られます。よく見かける方法です。ただし、回線や電話の仕組みを替えるのは、転送を足すのとは別物の大きな変更です。確かめたいことは四つあります。今の電話番号をそのまま使えるか。地域や番号の種類によっては、番号が変わる可能性があります。次に、今の電話機やファクスがどうなるか。部品の発注や見積のやり取りでファクスを使い続けている工場は今も多く、電話を替えたらファクスが受けられなくなったという話は珍しくないので、ここは契約の前に必ず確かめておきます。三つ目に、月額の数え方。利用者の人数や端末の台数ごとにかかる料金が多く、整備士全員のスマホに入れると思ったより高くなることがあります。最後に、インターネットの回線が止まったときに電話も止まらないか。停電や回線の障害の日に、電話まで使えなくなるのは困ります。

切り替えが向いているのは、社員の多くが外回りで、店にいる時間が短い会社です。お客様が店に来て、受付が電話を取る形の整備工場なら、回線はそのままにして別の手を考えたほうが安く済むことがあります。

電話に出る前に、お客様が分かる。デジクラは月額9,800円~(税別・別途初期費用)

日本カーネット株式会社 03-5256-7877(平日 9:00〜12:00/13:00〜18:00)

少人数の整備工場の固定電話の受け方

少人数の整備工場では、「全員がどこでも電話に出られる」形を目指すより、「誰が出るかを時間で決め、出られなかった電話を確実に拾う」形のほうが回ります。整備士が作業の手を止めて電話に出るたびに、作業は数分止まり、手を洗い、また作業に戻る。これが一日に何度も。作業時間は確実に延びます。電話に出る人を、受付がいる時間は受付、いない時間は工場の1人と決めておき、その人だけが工場の子機か携帯で受ける。ほかの整備士は出ない。そう決めるだけで、工場の中で全員の手が止まることはなくなります。出られなかった電話は、着信の一覧から当日中に折り返します。ここで困るのが、番号だけ見ても誰からの電話か分からないことです。折り返しの順番を決めるにも、相手が誰かは知りたいところです。

工場の受け方の例

  • 受付がいる時間: 受付が店の電話機で受ける
  • 受付の昼休み: 工場の決めた1人が子機で受ける
  • 受付が外出中: 社長の携帯に転送、または工場の1人が受ける
  • 定休日: 留守番電話にして、翌朝に着信の一覧から折り返す

営業時間外の着信の拾い方は営業時間外や定休日にかかってきた電話の拾い方に、折り返しのマナーは不在着信に折り返すときのマナーと順番にまとめています。

回線を替えずに誰からの電話かを工場で見る

固定電話を工場や外で受けたいとき、本当に知りたいのは「電話に出られるか」よりも「誰からの電話か」であることが少なくありません。誰からか分かれば、今すぐ出るか、作業を終えてから折り返すかを、その場で決められるからです。デジクラ(日本カーネットのCTI)は、回線を替える仕組みではなく、着信と同時に受付と工場のパソコンやタブレットに同じ着信を表示する仕組みです。工場の壁にタブレットを置いておけば、作業中の整備士にも、鳴っている電話がどのお客様からか見えます。出られなかった電話は着信履歴に残り、休日や夜間の着信もあとから一覧で確かめられます。スマホでの着信表示はオプションで対応しています。月額は9,800円~(税別、別途初期費用)です。今お使いの回線や電話機で使えるかは構成によって変わるため、お問い合わせください。

お客様の台帳を DREAM POWER で持っている店なら、その顧客名と電話番号が着信画面に出るので、登録をやり直す必要はありません。詳しくはDREAM POWER 連携のページをご覧ください。

よくある質問

Q. NTTの固定電話をスマホで受けるにはどうすればいいですか?

一番手軽なのは、ボイスワープなどの転送サービスで携帯に転送する方法です。NTT東日本のひかり電話オフィスタイプでは1番号ごと月額550円(税込、2026年11月1日確認)で、転送先までの通話料は別にかかります。

Q. 固定電話の着信をスマホに転送すると、お客様に分かりますか?

お客様は店の番号にかけているので、転送されていること自体は伝わりにくいものです。ただし、外にいると周りの音が入るので、出るときに「ただいま外出先から失礼します」と一言添えると丁寧です。

Q. 工場にいる整備士全員が電話に出られるようにしたほうがいいですか?

全員が出られる形にすると、そのたびに作業が止まります。時間ごとに電話を受ける人を1人決め、その人だけが受けるほうが、作業も電話も回りやすくなります。

Q. デジクラはスマホでも着信が分かりますか?

標準ではパソコンやタブレットのブラウザに表示します。スマホでの着信表示はオプションで対応していますので、料金を含めてお問い合わせください。

電話に出る前に、お客様が分かる。デジクラは月額9,800円~(税別・別途初期費用)

日本カーネット株式会社 03-5256-7877(平日 9:00〜12:00/13:00〜18:00)