会社の固定電話のナンバーディスプレイ|料金と、番号だけでは誰か分からない問題

会社の固定電話にナンバーディスプレイを付けると、電話に出る前に相手の電話番号が分かります。いまでは当たり前の仕組みですが、会社の電話として使う場合は、家庭用とは料金が違い、ビジネスフォンの設定も要るなど、気をつける点がいくつかあります。また、番号が表示されても、その番号が誰のものかが分からなければ、結局「どちら様でしょうか」と聞くことになります。この記事では、会社の固定電話でナンバーディスプレイを使うときの料金(NTT東日本・西日本の公式ページで2026年11月1日に確認)、申し込みと電話機の準備、番号が出ないときの表示の意味を順に説明し、最後に整備工場や板金工場、中古車販売店で「番号だけでは誰か分からない」問題をどう解くかを紹介します。
ナンバーディスプレイとは(会社の固定電話で番号を表示する仕組み)
ナンバーディスプレイとは、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話に出る前に電話機の画面に表示する電話会社のサービスです。NTT東日本・西日本では「ナンバー・ディスプレイ」という名前で、加入電話(アナログ回線)、INSネット、ひかり電話のそれぞれにオプションとして用意されています。使うには2つの準備が要ります。1つは電話会社とのナンバーディスプレイの契約、もう1つは番号を表示できる対応電話機(またはビジネスフォンの主装置の設定)です。契約だけしても、電話機が対応していなければ番号は出ません。表示されるのは電話番号だけで、相手の名前は、電話機の電話帳に番号と名前を登録しておいた場合にだけ出ます。会社の電話では、取引先やお客様の番号が数百件、数千件になることもあるため、電話帳の登録をどう管理するかが使い勝手を左右します。
ナンバーディスプレイは、迷惑電話や営業電話を出る前に見分ける手段としても使われています。知らない番号には出ない、出るとしても慎重に名乗りを確かめる、といった判断ができるようになります。
ナンバーディスプレイの料金(NTT東日本と西日本、2026年11月確認)
会社の固定電話のナンバーディスプレイの料金は、回線の種類と、住宅用か事務用かで変わります。2026年11月1日にNTT東日本・西日本の公式ページで確かめた月額利用料は次のとおりです。加入電話(加入電話・ライトプランを含む)は、住宅用が月額440円、事務用が月額1,320円で、東西とも同じ額です。INSネット64は住宅用660円、事務用1,980円です。家庭向けのひかり電話は1契約ごとに月額440円です。事業所向けのひかり電話は契約の種類で料金が違い、NTT東日本のひかり電話オフィスタイプでは1利用回線あたり月額1,320円(税込)と案内されています。これとは別に、回線そのものの基本料がかかります。会社で使う加入電話は事務用の契約が多いため、家庭の感覚で「月400円ちょっと」と考えていると、実際は約3倍になる点に注意してください。
| 回線の種類 | 住宅用(月額) | 事務用(月額) |
|---|---|---|
| 加入電話、加入電話・ライトプラン | 440円 | 1,320円 |
| INSネット64、INSネット64・ライト | 660円 | 1,980円 |
| ひかり電話(家庭向け、1契約ごと) | 440円 | 440円 |
| ひかり電話オフィスタイプ(NTT東日本、1利用回線ごと) | (区分なし) | 1,320円 |
出典は、NTT東日本のナンバー・ディスプレイ ご利用料金とひかり電話のナンバー・ディスプレイ、ひかり電話オフィスタイプの料金、NTT西日本のナンバー・ディスプレイとひかり電話のオプションサービスです(いずれも2026年11月1日確認)。NTT東日本は表示価格を税込と明記しています。ひかり電話の家庭向けの欄は住宅用と事務用の区別が無いため、同じ額を入れています。
工事費と、そのほかの費用
加入電話で後からナンバーディスプレイを申し込む場合、工事費は1回線あたり3,300円です。NTT東日本の場合、内訳は基本工事費2,200円と交換機等工事費1,100円で、公式ホームページ以外から申し込むと基本工事費が3,300円になります。ひかり電話を使っていて後からナンバーディスプレイを追加する場合も、別に工事費がかかります。NTT東日本は、2027年4月1日以降の申し込みから一部の工事費を改定すると案内しているので、申し込む時期によっては金額が変わります。また、契約者か同居する人が70歳以上で申告した場合は月額利用料と工事費が無料になる制度がありますが、会社の事務用の電話で当てはまる場面はほとんどありません。INSネットは2024年8月31日で新規の販売を終え、2028年12月31日にサービスが終わる予定です。
会社の固定電話でナンバーディスプレイを使う手順
会社の電話でナンバーディスプレイを使い始めるまでの流れです。家庭の電話と違い、ビジネスフォン(主装置につながった複数台の電話機)を使っている店では、電話機と主装置の両方の準備が要ります。
- 電話の請求書や契約書で、回線の種類(加入電話、ひかり電話、ひかり電話オフィスタイプなど)と、住宅用か事務用かを確かめる
- すでにナンバーディスプレイを契約しているかを確かめる(請求書の明細に「ナンバー・ディスプレイ」の項目があるか)
- 電話機やビジネスフォンが番号表示に対応しているかを、取扱説明書や保守業者に確かめる
- 電話会社にナンバーディスプレイを申し込む
- ビジネスフォンの場合は、主装置の設定を保守業者に頼む
- 携帯などから試しにかけて、番号が表示されるかを確かめる
意外に多いのが、ナンバーディスプレイはすでに契約しているのに、電話機の設定が入っていないために番号が出ていない例です。請求書の明細を先に見ると、二重に申し込む失敗を防げます。電話機を買い替えずに番号を表示する方法は、ナンバーディスプレイ対応電話機は必要かの記事で取り上げています。
番号が表示されないときの「非通知」「表示圏外」「公衆電話」
ナンバーディスプレイを付けても、すべての電話で番号が出るわけではありません。番号の代わりに表示される言葉には、それぞれ意味があります。
- 非通知:かけた人が、番号を通知しない設定でかけてきた
- 表示圏外:番号を通知できない回線(一部の海外からの電話など)からかかってきた
- 公衆電話:公衆電話からかかってきた
お客様の中には、携帯の設定で番号を非通知にしたまま電話をかけてくる人もいます。非通知の電話に出ない方針の会社もありますが、整備工場や板金工場、車販店では、故障や事故で慌てているお客様が非通知でかけてくることもあるので、一律に出ないと決めるのはおすすめしません。なお、ナンバーディスプレイを契約しているのに、ビジネスフォンの外線着信で番号が出ない場合は、主装置の設定や回線の契約が原因であることが多くあります。原因と確かめ方はナンバーディスプレイが表示されないときの原因と確認で説明しています。
電話に出る前に、お客様が分かる。デジクラは月額9,800円~(税別・別途初期費用)
日本カーネット株式会社 03-5256-7877(平日 9:00〜12:00/13:00〜18:00)
番号だけでは誰か分からない問題(整備工場・板金工場・車販店の場合)
ナンバーディスプレイで番号が表示されても、整備工場や板金工場、車販店の電話では「この番号は誰だろう」が残ります。理由ははっきりしていて、お客様の番号が多すぎて、電話機の電話帳に登録しきれないからです。車検や点検で付き合いのあるお客様が1,000件、2,000件とある工場では、電話機の電話帳の登録件数では足りないことがあります。登録できたとしても、新しいお客様が来るたびに電話機へ番号を入れ直す人はまずいません。しかも、1人のお客様が自宅、携帯、勤務先と複数の番号からかけてくるので、番号と人の対応は日々ずれていきます。結果として、番号が表示されても受付は「どちら様でしょうか」と聞き、お客様は「いつも車を見てもらっている山田ですけど」と答えることになります。番号の表示だけでは、相手が誰かという肝心な情報まではたどり着けません。
整備工場や板金工場、車販店で、番号だけでは足りない場面をいくつか挙げます。
- 車検の案内はがきを見たお客様が、久しぶりに自宅の固定電話からかけてくる
- 修理の見積を出したお客様が、昼休みに携帯から返事をしてくる
- 社用車を預けている会社の、名前を知らない社員からかかってくる
- 中古車の商談中のお客様が、勤務先の番号から電話してくる
- 同じ名字のお客様が何人もいて、番号を見ても誰の番号か思い出せない
どの場面でも、出る前に名前と前回の用件が分かっていれば、「山田様、先日のお見積の件でしょうか」と話を始められます。名前を聞き直す時間と、お客様に名乗ってもらう手間が省けます。
番号を顧客名に変えて表示する方法
番号だけでは誰か分からない問題を解く方法は、大きく2つあります。1つは、電話機の電話帳にお客様の番号と名前を登録していく方法です。お金はかかりませんが、登録件数に上限があり、電話機ごとに登録しなければならず、店のお客様の台帳とも別に管理することになります。もう1つは、着信した番号をパソコンやタブレットに取り込み、お客様の台帳と照らし合わせて名前を表示する方法で、CTIと呼ばれる仕組みです。日本カーネットのCTI「デジクラ」は、着信と同時にパソコンやタブレットのブラウザへ顧客名や対応メモを表示し、月額9,800円~(税別)、別途初期費用で使えます。電話機の電話帳とちがい、受付と事務所など複数の端末で同じ情報を見られます。仕組みの詳しい説明は着信時に顧客情報を表示するの記事にまとめています。
自宅や携帯など、1人のお客様の複数の番号をまとめて同じ名前で表示する方法は電話番号のグルーピングで、出られなかった電話を誰からか分かる一覧で残す方法は着信履歴を会社で共有・検索するで紹介しています。お使いの回線で導入時に何が必要になるかは回線の種類によって変わるので、お問い合わせのときに回線の契約内容をお知らせください。整備システム・整備ソフトのDREAM POWER(ドリームパワー)を使っている店なら、DREAM POWERに登録したお客様の顧客名と電話番号がデジクラの着信画面に出るので、台帳を二重に作る必要はありません。
よくある質問
Q. 会社の電話のナンバーディスプレイは住宅用と事務用のどちらになりますか?
会社で使う電話は、電話の契約が事務用になっていることがほとんどです。加入電話の事務用は月額1,320円で、住宅用の440円とは違います(NTT東日本・西日本、2026年11月1日確認)。契約の区分は電話の請求書で確かめられます。
Q. ナンバーディスプレイを契約すれば相手の名前も出ますか?
電話会社のナンバーディスプレイで出るのは電話番号だけです。名前を出すには、電話機の電話帳に番号と名前を登録しておくか、CTIのように着信番号をお客様の台帳と照らし合わせる仕組みを使います。
Q. ひかり電話でもナンバーディスプレイは使えますか?
使えます。NTT東日本・西日本の家庭向けひかり電話では、1契約ごとに月額440円のオプションです。事業所向けのひかり電話は契約の種類で料金が違い、NTT東日本のひかり電話オフィスタイプは1利用回線あたり月額1,320円(税込)です(2026年11月1日確認)。
Q. ナンバーディスプレイを付けても番号が出ないのはなぜですか?
かけてきた人が非通知にしている、電話機やビジネスフォンの設定が入っていない、契約がまだ反映されていない、などの理由が考えられます。請求書で契約を確かめたうえで、電話機の保守業者に設定を確認してもらってください。
電話に出る前に、お客様が分かる。デジクラは月額9,800円~(税別・別途初期費用)
日本カーネット株式会社 03-5256-7877(平日 9:00〜12:00/13:00〜18:00)

